メールはこんなに危険だ CASE 2:
メール盗聴ソフトの脅威ネットワークを流れるメールデータの盗聴は、通常誰にでもできるものではない。パケット解析ソフトの使い方や、メールサーバーのアクセス方法に熟知した人間でなければ、他人のメールをそう簡単に読むことはできない。しかし、メール盗聴ソフトさえあれば、誰にでも簡単に他人のメールを盗聴できる。
たとえば、「MailSpy」というWindows用ソフトがある。このソフトを起動しておくと、そのパソコンが接続するネットワークを流れる全てのメールデータを自動的に捕捉してメールヘッダーと本文をログファイルに書き込む。使い方は至って簡単で、プログラムを起動して「取り込み」ボタンを押すだけだ。
このソフトは、明らかにメールデータを盗み読みすることを前提に作成されたアンダーグラウンドソフトだ。ネットワーク上のパケットデータを捕捉する仕組みなので、ネットワーク管理者や他ユーザーに気づかれる心配もない。この試供版は大手プロバイダー「NIFTY」のユーザーのホームページからダウンロードできたが、現在は閉鎖されている。
このようなアングラソフトが暗躍する一方で、正規のネットワークソフトの中にもユーザーのメールを監視、コントロールするソフトも販売されている。住友金属工業が発売する「MailGuardian」は、ネットワーク上のメールデータを捕捉して本文を語句解析し、機密情報や誹謗中傷、私的利用の内容が書かれているかどうかを分析、レポートするというメール監視ソフトだ。監視対象となるキーワードはユーザーが自由に設定でき、どのようなメールが飛び交っているのかを詳細に知ることができる。
このようなソフトをどのように使うかはネットワークの管理者次第というわけだが、専門的な知識がなくても、誰でも簡単にネットワーク内のメールを盗聴、あるいは分析することができることは知っておいて損はない。