SPAMメールは止められるのか?


 ダイレクトメールは一方的な商業行為の押しつけであり、非常に不愉快に感じる人もいるだろう。しかし、業者があなたのメールアドレスを知っている、ということは、多くの場合そのアドレスは「メールアドレス市場」に出回ってしまっていることを意味する。もはや、そのメールアドレスを放棄しない限り、ダイレクトメールを根本的に遮断する術はない。
 もっとも、長年使っているメールアドレスを変更したくない、という人は多いはずだ。この場合、次のような対策が考えられる。

(1)無視する−返信は絶対にしない

 これは対策ではない!と怒られてしまいそうだが、もしダイレクトメールを受信する頻度がさほど高くなければ、この方法が最も有効なのだ。
 これとは逆に、絶対にやってはいけないのが「迷惑だから送信しないで欲しい」という返信を出してしまうことだ。ダイレクトメールの中には「送信が不要な方はご連絡下さい」などと書いてあるものもあるが、これにつられて返信してしまうと「このメールアドレスはいつも使っているものです」と、生きたメールアドレスであることを相手に教えることになる。
 業者は、入手したダイレクトメールアドレスのリストのうち、どの程度相手が頻繁に使うアドレスかどうかを知りたいのだ。あなたが返信したことで、そのアドレスは「有望」と見なされてしまう。特に、「DM用メールアドレス販売」などとダイレクトメールを送信してくる業者は要注意である。

(2)メールのフィルタ機能を使う

 この方法は、絶えずダイレクトメールが送られてくる場合に有効だ。このフィルタ機能とはメールソフト固有の機能で、題名や送信者、本文などに特定の文字列を含む場合、そのメールをフォルダに移動して振り分けたり削除する、という操作が自動的にできる。

1.Outlook Express 5 Windows版

 フィルタしたいメールを受信メール一覧から選び、「メッセージ(M)」→「メッセージからルールを作成」を選ぶ。「新規のメッセージルール」ウィンドウが表示される。ここではルールの条件と動作を指定する。
 たとえば、ある特定の送信者のメールを自動的に削除したい場合「1.ルールの条件を選択してください」の欄の「送信者にユーザーが含まれている場合」をチェックする。次に「2.ルールのアクションを選択してください」の欄の「削除する」をチェックする。これで指定したメールアドレスを持つ送信者のメールを自動的に削除できるようになる。

2.Outlook Express 5 Mac版

 フィルタしたいメールを受信メール一覧から選び、メニューバーから「ツール」→「ルール」を選ぶとルールウィンドウが表示される。ここで「新規」をクリックして「条件」と「アクション」を指定する。ある特定の送信者のメールを自動的に削除したい場合、「条件」のプルダウンメニューから「差出人が」を選び右側の入力ボックスに差出人のメールアドレスを指定する。次に「アクション」のプルダウンメニューから「メッセージを削除」を選ぶ。

(3)プロバイダーや他ネットワークの協力を要請する

 月に何十通ものダイレクトメールを大量に送りつけたり、同じ内容のものを何回も送信する業者もいる。これでは、上記のような対策では不十分なこともある。余りに執拗なメールを受け取っている場合は、送信元となるインターネットプロバイダーなどに連絡をとり、ダイレクトメールを大量に送信しているユーザーがいる旨連絡をし、必要な措置を講じてもらうべきだろう。
 ただし、大抵の悪質なダイレクトメール送信者は、自分のやっていることが迷惑行為だということを重々承知しているため、正規のメールアドレスではなく一時的に取得したフリーメールを使って送信するのがほとんどだ。また、本当の送信元を隠すために、他のメールサーバーを勝手に中継することもしばしばだ。
 このような場合は、受信したメールのヘッダー情報を元に、犯人が実際に利用したと思われるプロバイダーやネットワークを突き止める必要がある。

(4)対策ソフトを利用する

 オンライン上では、さまざまな迷惑メール対策ソフトが流通している。これを使えば、ある程度迷惑メールをブロックすることができる。なお、これらのソフトに共通する機能は、メールサーバー上のメールを受信前にプレビューし、不要なものをダウンロードせずに削除できるというものだ。

・DeleMail (フリーウェア)
・Delete On Server (フリーウェア)
・SakuMail (製品)
・MailGoGoGo (製品)
・アンチスパム2000 (製品)

 これらは、「VECTOR」(http://www.vector.co.jp/)や「窓の杜」(http://www.forest.impress.co.jp/)などのオンラインソフトサイトからダウンロードして利用できる。