メール爆弾
メール爆弾は、同じ内容のメールを何千通も送りつけたり、大きな容量の添付ファイルを大量に送信し、送り先のサーバーやネットワークを機能不全に陥らせるという、ダイレクトメールよりもさらに悪質な嫌がらせメールだ。ちなみにメール爆弾は、サイズの大きさよりもそのメールの送信数が多ければ多いほど、サーバーには負担となる。
このような攻撃の目的は、送信先のサーバーやネットワークをダウンさせることにある。自分が出入りしていた掲示板やメーリングリストで悪口を書き込まれたことに腹をたて、そのサーバーごと潰そうとしたり、勤めていた会社を辞めさせられた人間が元勤務先の会社のサーバーにメール爆弾を送信するというケースだ。
このようにメール爆弾は、特定の個人だけを攻撃するものではなく、いわば「気にくわない人間のいる」建物(サーバー)ごと破壊しようという行為だ。しかし、メール爆弾が個人攻撃のためのものと誤解して特定のメール先にメール爆弾を送信し、結果としてサーバーの機能不全につながるというケースもあるようだ。
また、サーバーをダウンさせない程度のメール爆弾を落とすとその個人だけが被害を被ることになる。最近では、このような個人に対する攻撃メールを含めてメール爆弾と呼ぶ。メール爆弾には次のような種類がある。(1)大量のメール送信
もっとも標準的なメール爆弾で、同じ内容のメールを何千、何万通も送りつける。古くはUnixのsendmailを使ったものが多かったが、最近ではアンダーグラウンドの世界で流通する「メール爆弾送信ソフト」があり、これを使って大量のメールを送信するケースやCGIによる送信などが増えているようだ。(2)大容量添付ファイル
数メガ〜数ギガバイトの大容量のメールを送信し、受信者のメール機能を麻痺させてしまうという爆弾だ。最初から容量制限を設けたプロバイダーなら、このようなメール爆弾の被害はないが、不幸にも制限がないと延々とメールソフトがファイルをダウンロードし続けたあげくエラーとなる。(3)メーリングリスト爆弾
メーリングリストは、送信者が投稿したメールが、メーリングリストに参加する全員にメールされるというシステムだ。つまり、ここにメール爆弾を落とせば、参加者全員に被害が及ぶということになる。また、過去にはメーリングリストのシステムの不備で、夥しい数のメールが参加者全員に送信されるという、全く悪意のない誤爆事件も発生している。(4)メールマガジン爆弾
厳密にはこれは爆弾ではないが、他人のメールアドレスで片っ端からメールマガジンの購読申し込みを行い、一日何十通もの大量のメールマガジンを送信させるようにし向ける悪質ないたずらである。この被害報告を受けて、主要な大手メールマガジンでは購読希望者本人に確認メールを送信し、それを返信してから購読開始とするようにしたため、現在は下火となった。[対策] 本物ならもはや救いはない
小規模な爆弾なら、プロバイダーの協力を要請するもし本物のメール爆弾が誰かに送信されてしまったら、被害はそのネットワークを利用する全員に及ぶ。このような状況では、インターネットプロバイダー側の復旧メンテナンス作業が終わるのを待つしかない。
ただし、サーバーダウンにつながらない規模のメール爆弾が度々やってくるようなら、即座に受信を中止してプロバイダーに連絡を取り、爆弾を除去してもらうしかない。また、何回もそのようなメール爆弾がやってくるようなら、送信先を調査して遮断してもらうように要請しよう。
ただし、メールマガジン爆弾の場合だけは、インターネットプロバイダーでは対処できいない。送信されてくるメールマガジンの配信システムのページにアクセスして、全てのマガジンを購読中止にする手続きをとらなければならない。